【特集:企業インタビュー「ホソカワミクロン」】「創業100年の技術力。ナノ技術の集大成が毛根に届いてるって本当?」

 

創業100年の技術力を持つ、「ホソカワミクロン」に行ってみた。

                       
今、業界で話題の育毛剤を開発している
「ホソカワミクロン」。
ナノインパクトシリーズ史上最高を目指し、
かつてない新しいステージのスカルプケアを実現した「グランクリュ」を開発。
この「グランクリュ」の登場が、育毛剤業界に新たな旋風を巻き起こしています。

今回特別に、現地取材の許可を頂くことに成功!
創業100年の技術力の集大成、
いったいどのように作られているのでしょうか。
さっそく取材に行きました。

大阪府枚方市にあるホソカワミクロン株式会社。
周囲には研究所と思われる建物が多く、ホソカワミクロンは、中でもひときわ背の高いビルでした。
その外観がこちら!

どーん!と高くそびえ立つ立派なビルです。
さっそく入ってみましょう。
広々としたエントランス内には、ホソカワミクロンの商品がズラリ。
外からの光がエントランス全体に差し込み、明るい雰囲気です。

インタビュー用の部屋に向かう途中に、
ずらりと飾られたパネルを発見。
ホソカワミクロンの歴史が飾られています。

こちらは、創業者である細川永一さんの写真。

この写真からも、100年の歴史を感じますね…!

「ナノ技術100年の集大成」について、開発者にインタビュー!

今回、ホソカワミクロン株式会社の執行役員であり、且つホソカワミクロン化粧品株式会社の代表取締役を務める辻本広行さんにお話を伺いました。


人物紹介:辻本広行 博士(工学)
ホソカワミクロン株式会社執行役員 
マテリアル事業部 事業部長
製薬・美容科学研究センター センター長 
兼 ホソカワミクロン化粧品株式会社 
代表取締役社長 


―今回、数種類の育毛剤を調べていて特に気になったのが、PLGAナノカプセルの「12時間以上の持続力」です。
育毛効果のある成分を12時間放出する「PLGAナノカプセル」とは、いったいどのようなカプセルなのでしょうか。

「PLGAナノカプセルって何?」

辻本:
ヒトの体というのは非常によくできていて、
「菌」や「ウイルス」などの微細な異物が皮膚から体内に入ろうとすると、皮膚のバリア機能がそれらの侵入を阻止し、体を守るよう作用します。
しかし、この皮膚のバリア機能は害の有無に関わらず作用するため、たとえば肌に良い成分でもスキンケアを目的として肌の奥へ届ける、ということも一般に困難になります。
すなわち、良質の成分であっても、単に「小さくする」それだけでは肌の奥に届かないのです。

ホソカワミクロンが採用した「PLGA」とは、
人の体内に元々存在している「乳酸」と「グリコール酸」から作られる、生体との親和性が非常に高いポリマー材料です。

「ポリマー」という言葉を聞いたことがありますか?皆さんの身近にある例としては、紙おむつや生理用ナプキンなどに使用される「吸水ポリマー」でしょうか。
PLGAは、乳酸とグリコール酸が結合してできた「高分子」です。

これをナノ化した粒子(カプセル)に、当社技術で育毛に有効な成分を包み込みました。
このカプセル=「PLGAカプセル」は毛穴へ浸透し、毛穴の中にある水分を用いてカプセル内に包み込んだ成分を長時間にわたって染み出るように設計されています。

PLGAナノカプセルは140nmという、毛穴よりも小さいサイズですが、このサイズにも意味があり、
毛穴の奥まで浸透し易くかつカプセル内に効率よく有効成分を閉じ込めることができる大きさです。 

たとえ毛穴の奥深くまでカプセルが届いても、単に小さいだけでは「必要な成分を、(毛穴の奥で)必要な量を届ける」というミッションは達成できないのです。
毛穴よりは小さいけれど、有効成分をしっかり詰め込める大きさのカプセルだからこそ、意味があるのです。


適切な大きさで、内部に有効成分を閉じ込めたPLGAナノカプセルは、塗布して初めてその効果を発揮するとのこと。
では、何故12時間という長い時間をかけて体内に放出することができるのでしょうか?

「効果持続は12時間。ナノ技術が叶えた成分の持続性!」

辻本:
まず、PLGAナノカプセルの構造を理解する必要があります。PLGAナノカプセルは例えるなら「有用成分を内包した毛糸玉のようなカプセル」です。
つまり、PLGA1分子は1本の糸状であり、それが多数絡み合って安定した球形状(=PLGAナノカプセル)をなし、その糸1本1本にしっかりと有用成分が絡まった状態になっています。

毛穴の水分にPLGAの糸が触れると、PLGAの分解が生じ、PLGAの糸が切れながら、そこに絡まっていた有効成分が毛糸玉から外へ放出されていくのです。
この分解は、まるで飴玉を舐めていると少しずつなくなっていくようなイメージで進んでいくため、
有効成分も長時間にわたって持続的に放出されるのです。
これが、一定の濃度で有効成分を長時間(最低12時間以上)にわたって放出できる秘密です。

ところで、ポリマーにはナイロンやテフロンなど、体に入れると有害な成分で作られているものもあるため、単に「ポリマー」という言葉だけ聞くと、ネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃいます。
しかし、PLGAナノカプセルは最終的には水と二酸化炭素に分解されます。

生体に適合した設計ですので、体内に有害な物質が蓄積されることは一切ありません。
安心して使っていただけるように、しっかり試験もしております。

PLGAナノカプセルは、「医薬品」でも使用されております。スキンケア用の化粧品でも14年近い実績があり、敏感肌のお客様などにも安心して長年お使い頂けています。


成分が体の中に長時間留まるからこそ、
有害な成分であってはならない。
辻本さんの言葉からは、私たち利用者の健康をしっかり考えて作られていることが分かります。

「創業当時からの粉体技術が、PLGAナノカプセルを生み出した!」

ホソカワミクロンでは、何故、このような素晴らしいカプセルを開発することができたのでしょうか。
それは、創業からの「粉体技術」に秘密がありました。

辻本:
もともと弊社は、「粉体技術」として創業した会社です。粉体技術とは、粉の細かさをコントロールする技術です。
細かくした粉は、医薬品、電子機器、食品、化粧品、など、様々な工業分野で最終製品や中間材料として利用され、粉の出来栄えは製品の性能に直接影響しています。

ホソカワの粉体技術の結晶が、「PLGAナノカプセル」です。実は、初めから育毛剤に使われていたわけではありません。

ホソカワの粉体技術は、物質をナノサイズにすることができます。

ナノとは、10億分の1メートル。すなわち、100万分の1ミリメートルという極小サイズです。
このナノテクを社会に役立てる可能性を模索する中、我々は「医療分野」に注目しました。

そして、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の民間基盤技術研究支援制度に応募し、
「インスリンを注射ではなく吸入によって肺から吸収できるようにする」という画期的なアイデアが認められ、国家プロジェクトとして動き出しました。
そして、このナノテクを応用して化粧品、育毛剤の開発が始まりました。

医療が軸としてスタートしたナノテクは、肌や毛髪の悩み解決にも貢献できると考えたからです。


こちらが、ホソカワ技術の「原点」となった微粉砕機ミクロンミル。

1930年に発明された微粉砕機ミクロンミルは、
1916年のホソカワミクロン創業時から研究していた粉体技術の結晶ともいえます。 

1983年には、さらに改良された「オングミル」の開発に成功。

ホソカワミクロンのナノテク技術は常に進化し続けているため、国家プロジェクトとして参画できる確かな技術力があるのも頷けます。

国家プロジェクトレベルで始まった、ナノテクの研究。その歴史は、なんと100年以上。

しかし、育毛剤を発売したのは、今からおよそ10年前。100年の歴史から見ると、たったの1/10ですが、長年ナノ粒子研究に携わり、ナノテクノロジーの可能性へのあくなき追求があったからこそ、高品質な育毛剤を生み出すことに成功したといえるでしょう。

世界に通用する「ナノテク」をもつホソカワミクロン。
「国家プロジェクトの技術を育毛剤1つに応用するなんて、もったいないのでは?」とさえ感じました。
「医療分野でナノテクを役立てるのでは」と気付いた時には、胸が高鳴るような興奮を覚えたと語る辻本博士。

人のために役に立ちたいという思いが、医療分野からスキンケア、シャンプー、育毛剤とカタチを変えて、私たちの身近な存在になっているのでしょう。現在も、様々な用途への応用研究を行っているそうです。

「PLGAナノカプセル、使うならどのタイミング?」

世界に通用するPLGAナノカプセル。せっかく使うなら最高のタイミングで毛穴に届かせたい。
効果が最も発揮できる使用方法を教えてください。

辻本:
どのタイミングでお使い頂いても効果が実感できるように開発していますが、やはり頭皮が清潔な状態が良いですね。タイミングとしては、シャワーの後がベストでしょう。

熱で頭皮が柔らかくなっていますし、いくら140nmサイズとはいえ、毛穴付近の汚れが少ないのに越したことはありません。


ちなみに、ホソカワミクロンのシャンプーとのダブル使いをしたほうが効果はより発揮できるのでしょうか・・・?

辻本:
宣伝になってしまいますが、弊社のシャンプーと併せて使っていただけると、より効果は発揮できますね(笑)。ホソカワミクロンのナノインパクトシリーズ、ハイブリッド シャンプー&コンディショナーにも、PLGAナノカプセルを使用しています。

2種類の異なる大きさのナノ粒子にかゆみ抑制や保湿、毛髪成分の補給といった役割を持つ成分がタップリと封入されており(ハイブリッドナノカプセル配合)、それらを含む成分が頭髪や頭皮を洗浄して清潔にするとともに、頭髪からの水分蒸発や摩擦を抑えて健やかな環境を保ちます。

頭皮や頭髪に汚れや余分な皮脂のない清潔な環境であれば、ナノインパクトグランクリュの効果をより一層発揮することができます。

ナノインパクトシリーズ、ハイブリッド シャンプー&コンディショナー

ハイブリッドナノカプセルを配合。PLGAナノカプセルが頭皮の肌荒れを防ぎ、リポソームナノカプセルが健やかに保ちます。

約160nmの PLGA ナノカプセル(1 回使用約 5g 当り約 110 億個)と、約 40nmのリポソーム(同 約 6,700 億個)が配合されています。

アミノ酸系洗浄成分を配合し、きめ細かく心地よい泡が髪を包み込むように洗い、泡切れ良く指どおりなめらかに仕上げます。
コンディショナーには、シアバターと2種類のアミノ酸系保湿成分を配合し、髪を毛先まで健やかに保ちます。


まさか、シャンプー、コンディショナーにもナノ粒子が使われているなんて・・・。
PLGAナノカプセルの多様性には、驚くばかりです。ホソカワミクロンのPLGAナノカプセルの力って、ほんとうに凄い。
今後も、素晴らしい商品が生み出され続けることを考えると、ワクワクしてきます!

「最後に、辻本博士に今後の展望について伺いました。」

辻本:
今後は日本だけではなく、アジアに向けても
ホソカワミクロンのナノテク技術の結晶を届けたいと考えています。

PLGAナノカプセルの技術を、もっと人々の生活に役立てたい。そして、ホソカワミクロンを「世界に届くブランドに育てたい」と思っています。


【画像出典】
ホソカワミクロン公式サイト
PLGAナノカプセルについて

【取材協力】
ホソカワミクロン株式会社(東証一部)
1916年(大正5)4月、大阪市西区で創業して以来100年間、“粉体技術の開発を通して社会に貢献する”ことを企業理念に、「粉体技術」における世界のリーディングカンパニーとして発展。

太古の昔、穀物を粉砕することから始まった「粉体技術」は、今日では食品や医薬品といった日常生活からIT製品やナノテク製品といった先端技術にいたるまで、あらゆる面で幅広く社会に密接な関係を持ちながら成長。
様々な物質を砕く「粉砕」、必要な大きさの粉だけを効率よく取り分ける「分級」、そして混合、乾燥、造粒、捕集、供給、排出、輸送、計測など、幅広く高度な「粉体技術」を総合的にエンジニアリングし、システムとして届けるのが、世界に展開するホソカワミクロングループの使命である。

創業以来、常に時代を先取りする先端的粉体処理機械・装置の開発、製造に携わっており、
2000年以降、それまで世の中になかった“新素材”(マテリアル)の開発・製造にも取り組み、
その成果のひとつとして、独自のナノテクノロジーを駆使した化粧品や育毛剤を生み出す。
現在も、“粉体技術のホソカワ”、“世界のホソカワ”として、無限の可能性を持つ「粉体技術」の開発に取り組んでいる。

●2006年、初代ナノインパクトが発売開始。

●2007年に大阪府枚方市に新本社ビルを建設。

アヤ

食べてるときが、一番幸せ♡ グルメ、流行モノ、可愛いモノが大好き! ”胸キュン”が、栄養剤です♪