―和食の素晴らしさを、次世代に伝えたい。
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食文化」。
今、海外の和食文化に対する注目度が高まっていますが、一方で、
私たち日本人の食卓における「和食文化」の存在感は薄れつつあります。
和食文化が薄れている要因として、和食の献立構成である「一汁三菜」を知らないことや、食卓の欧米化等が考えられるでしょう。
手軽でスピーディー、洗い物も少ないワンプレートメニューは、忙しい毎日を助けてくれますが、「器」の持つ意味や、食事の作法を学ぶ機会は減少しています。
実際、「和食マナーの大切さが若い世代に伝わっていない」と感じ、心配している方は「かなり心配している・心配している」のを合わせると、約94%という結果に。
(平成26年12月~平成27年3月まで実施された「和食会議アンケート調査」より)
「お食い初め」をきっかけに、一汁三菜を学ぶ
数ある和食文化のひとつに「お食い初め(おくいぞめ)」があります。
お食い初めとは、赤ちゃんの生後100日〜120日目頃に健やかな成長を願ってお祝いの料理を与える、日本古来の伝統行事です。
生まれて初めて箸を使うということから「箸初め」「箸揃え」「箸祝い」とも呼ばれています。
お食い初め膳の献立は「一汁三菜」で、赤ちゃんがこれから生きていくために必要な、
穀物、海の幸、山の幸を取り入れたお膳にします。
食材は地域によって差がありますが、基本的な献立は下記の通りです。
赤飯
お祝いの席では定番の赤飯。栗ご飯や豆ご飯など季節のご飯でも良いとされています。
鯛
「めでたい」の語呂合わせや赤い色がお祝い向きの鯛は、必ず頭としっぽがついた丸ごと焼くようにします。尾頭付きは「切り分けられていない」全形をとどめた縁起が良い意味があります。
煮物
筑前煮にする家庭が多いようです。れんこんは先を見通せるように、里芋は子孫繁栄、六角形に切ったしいたけで長寿の象徴の亀の甲羅を、たけのこはまっすぐに生きられるように、と筑前煮に使う食材それぞれに縁起の良い意味合いがあります。
汁物
蛤のお吸い物には、2枚貝から良き伴侶に巡り合えるようにという願掛けがされています。
鯛、海老、たけのこ、松茸などで作っても良いでしょう。
香の物
季節の野菜を漬けたものや、酢の物を用意します。
紅白なますは彩りが綺麗ですし、タコは「多幸」という意味があるので酢の物に入れると縁起が良いでしょう。
「リアルおままごと」で作法やマナーを身に着ける
「お食い初めは一生に一度の儀式なので、ふさわしいお膳を。」と言われています。
しかし、せっかくの器を一度きりで使わなくなってしまうのは、もったいないですよね。
そこで、注目したのがお食い初めだけでなく、玩具や日常の食器として使える「ままごと漆器」。
「ままごと漆器」には、「幼少期から、漆器が持つ暖かさや肌触りの良さを感じて欲しい。」という願いが込められています。
ままごと漆器の特長
<職人が手掛ける技術と伝統>
漆器の木地をつくる技術に長けた山中漆器の職人の手で、一つ一つこだわり抜いた手作りで生み出されています。
<和食文化に通じた作法が身につく>
ままごとを通じた遊びのなか、日常の食事など、漆器を身近に使うことで、自然と作法が身につきます。
<和食の基本スタイル「一汁三菜」セット>
食器セットはお櫃に収納することができ、蓋はお盆にもなります。収納が簡単にできることで、お片付けも学ぶことができます。
おままごとに使いやすいように、漆器の重さや形状にもこだわった「ままごと漆器」。
漆が塗られた食器は丈夫なので、おもちゃとして毎日遊んでも壊れにくく、長持ちします。
ままごと漆器で、和食文化に触れよう
多様で新鮮な食材と素材の味わいを活かし、料理に合わせた「器」を用いて、
自然の美しさや四季の移ろいを表現できるのが、和食の魅力です。
「お食い初め」をきっかけに、和食をもっと身近に感じられるよう「おままごと」にも使用できる設計で作られた「ままごと漆器」は、もちろん、四季折々の行事食にもピッタリの器です。
<日本の行事食(一例)>
おせち料理、お食い初め膳、お誕生日、桃の節句、端午の節句、七五三、七夕等。
木目の美しさを活かした技法で作られた本物の漆器は、
日本の古き良き伝統文化に触れて育った祖父母世代から、
孫へのプレゼントとしても重宝されることでしょう。
また、出産祝いや誕生祝いの贈り物にもおすすめです。
和食文化を子どもたちに伝える第一歩を、家庭の食卓から始めてみてはいかがでしょうか。