アイリッシュウイスキーを代表する「ジェムソン(Jameson)」と味わう、最高のペアリングとは

 

アイリッシュウイスキー・・・・
その歴史はスコッチウイスキーよりも古いと言われるが、どちらのほうが先か、永遠に答えの出ない問題とも言える。
卵が先か、鶏が先か。と議論するようなものだ。

近年、ウイスキーが流行している。
日本だけに留まらず、世界中でだ。
勿論、アイリッシュウイスキーの世界もアツイ。

ウイスキーの歴史において、「イケメン」な生産者がいる。
その一人がアイリッシュウイスキーの代表銘柄「ジェムソン」の創始者、「ジョン・ジェムソン」である。
ジェムソンの綺麗な酒質と同様にジョン・ジェムソンは美男子だと思う。

ジェムソン家の先祖はスコットランド出身である。
ラベルに描かれる帆船は、ジェムソンの先祖がスコットランドの西海岸で海賊を捕獲し、その功績に国王から送られたものだという。

そして同家のモットーは、ラテン語で「Sine Metu(恐るるに足らず)」である。
酒質や創業者の繊細で綺麗なイメージの裏側にはこんな力強く男らしいエピソードが隠されているのだ。

ジェムソンだけに限らず、アイリッシュウイスキーを飲むと、ほのかにザラザラした舌触りを感じる。
言葉で表現するのが難しいのだが、子供の頃によく食べたゼリービーンズの食感をなぜか思い出す。

「噛みごたえのあるウイスキー」という表現が近いかもしれない。(私個人の感覚である可能性が高いが)

ジェムソンの味はフルーティーで飲みやすいだけではない。
一本筋の通った喉越しは、子供の頃に夢見たヒーロー像すら目に浮かんでくるようだ。

綺麗な中にも噛みごたえがある。
このイメージは酒質だけに留まらず、ジョン・ジェムソンのイメージとも重なる。

彼がどんな人物であったのか想像を膨らませるうちに、以前話題となった「ロールキャベツ男子」という言葉にたどり着いた。
ロールキャベツ男子・・・草食系と見せかけて、実は肉食系の男性をいう。

柔らかな酒質の中に芯のある味も、ジョン・ジェムソンもまさにロールキャベツだと思った。

ちなみにロールキャベツの歴史は、ウイスキーの歴史よりも古い。
ウイスキーの世界でもフードペアリングの楽しみ方がある。
単純に「ウイスキーの産地の特産物を合わせる」というやり方や、酒質とフードに共通する風味を合わせるやり方などがある。

今夜はジェムソンとロールキャベツのフードペアリングを試してはいかがだろうか。
似た者同士のペアリングを試すうちに、あっという間に朝が来てしまいそうだ。

ジェムソンとロールキャベツ。どちらが先になくなるか・・・。
答えの出ない問題がまた一つ。
ジェムソンが先か、ロールキャベツが先か。

Tomomi

バーテンダー。錦糸町の老舗バー「オールドスコット」に勤務して18年。 2007年の第1回ウイスキープロフェッショナル試験に合格。今一番好きなウイスキーは「アードベッグTEN」。