【理学療法士監修】靴を変えるだけで、健康美人!「スタイル抜群に見える可愛い&走れるヒール」の選び方

 

日々忙しく走り回るお仕事女子に欠かせない重要なアイテム。
それは「靴」です。

女性の靴は、男性のスーツ+革靴の組み合わせのような定番が無く、
仕事で履く靴といえば、極端なピンヒールや10㎝以上もあるヒールを除いても、選択肢はかなり多いですよね。

例えば、ヒールが3cm前後のいわゆる「低め」なパンプス、
スーツに合わせたシンプルな黒+5cmの高さと歩きやすさを備えた靴、
コサージュ等の装飾品がついたドレスアップにも使える7㎝ヒール等々。

普段何気なく履いているヒール。
実は、肩こりや腰痛の原因である可能性が高いことをご存知でしょうか…?
(私は知らなかった…!)

今回は、理学療法士の石田さんにご協力頂き「ヒールが及ぼす健康問題」や
「可愛くて姿勢も綺麗に見える靴」について、詳しく教えて頂きました!

理学療法士・インソールマイスター
石田佑也(いしだゆうや)

「足と靴から綺麗と元気を!」 をモットーに、
年間200足以上のインソールを作成し、女性の体の悩みを「靴・インソール」によって解決すべく、
日々奮闘している石田さん。
現役の理学療法士としてクリニックで勤務している石田さんは、
毎日肩こりや腰痛の悩みを抱える方に、姿勢や歩き方のアドバイスをしていますが、
合わない靴を履いたまま生活している女性の多さに驚かされているとのこと。

極論、スニーカーのような安定歩行を可能にする靴を履けばいいことは分かりますが、
それでは服装とミスマッチですし、やっぱり可愛い靴も履きたいですよね。
今回は、そんな女性のワガママを叶える「スタイルが良く見えて、体の健康にもGood!」な、
ヒールの選び方を石田さんにバッチリ教えて頂きました!

合わない靴を履き続けると体型が崩れる!

まずは、靴が合わないことでどうして体型が崩れていくのかを、しっかり理解しておきましょう!
石田先生、よろしくお願いします!(この時点でかなり食い気味で前のめりです。わたし。笑)

石田さん:
はい(笑)。
かかと高いヒール(7㎝以上)を履いていると、かかとがパカパカ浮いてしまうことはありませんか?
また、かかとが低くても足の長さや幅に合わず、靴擦れしていませんか?
これらのように、足のサイズに合わない靴を履いていると、
肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、
姿勢にも影響するので体のゆがみを助長してしまいます。

理由は、ヒールを履いている状態の足首の関節の状態にあります。
足首の関節は、前のめりの状態になると緩くなるんですよ。
緩んだままでは歩けないので、足首周りの筋肉を使って姿勢を維持しながら歩くことになります。

こちらの図のように、ヒールを履くことで足首が常に屈折した状態になります。

坂道降りるときって、ブレーキをかけると思いますが、
ヒールはまさに、常に坂道を降りている状態なんです。
ヒールを履いているってことは、そこに力が入ってしまうから、常に緊張状態なんです。

すると、肩が凝ったり、足がむくんだり、腰が反りやすくなるんですね。
つまり、足首の不安定を起点として体全体に無理な負荷がかかり、
肩こり、腰痛、体の歪みに繋がってしまうんです。

更に、普段使いに最もNGなタイプの靴があって…
それは、かかとのない靴です。
いわゆる、ミュール系やクロックス系のものですね。

理由は簡単で、かかとが不安定になってしまうから。
これも、足首の緩みを助長してしまうので、長時間履いているとジワジワと姿勢を崩す原因になるんです。

…ミュールもクロックスも、そして高いヒールも、まあまあ履いてます。
皆さんはどうでしょうか…?
いや、しかし、普通のパンプスならOKでしょう!
そもそも仕事に行くときは歩きやすいように3~5㎝ヒールとかで低めだし・・・。
しかし、何センチであったとしても姿勢が前のめりになってしまうことに変わりはありません。

では、どんな靴を履いたらいいのでしょう…?
ぺたんこ靴?スニーカー?
いやいや、ヒールは履きたいです!
「ヒールを履いたままなんとかなりませんかね…?」と相談したところ、
足首周りも安定して、スタイルも良く見える靴の選び方をバッチリ教えて頂きましたっ!

理学療法士が厳選!健康美がアップする可愛い靴とは?

石田さん:
幾つかオススメはあるんですが、まず第一に「ストラップがついていること」です。
ストラップがあることで、足首をぐるっと固定できるので、安定歩行をサポートします。
足首の揺れが抑えられることで、姿勢の歪みも軽減されてくるでしょう。
そして、ストラップの次に確認して頂きたいのが「ヒールの幅」です。
いわゆるピンヒールのような細いヒールを長時間履くことはオススメしません。
全体重がヒールの先にかかるので、足に相当な負担を強いります。
ヒールの幅は、最低でも2㎝以上はあるのが理想です。
そして最後に「プラットフォーム型」であるか否か。
プラットフォーム型というのは、つま先側〜甲の部分が厚いタイプの靴のこと。
簡単に言うと「つま先〜甲」にボリュームのある靴を指します。
プラットフォーム型の靴は、パンツスタイルに合わせると足長効果もバッチリで、かなりきれいに見えると思います。
(※ちなみに、ウェッジソールというのはかかとにボリュームがあるタイプの靴です。)

なるほど…。
ストラップ付きの靴なら可愛いヒールも多いし、お仕事スタイルのファッションにも合いますね!
ヒールの幅は確かに太いほうが歩いていて安定感があるし、
プラットフォームは長時間歩行の際に足裏の痛みが軽減される…!

これら3つのポイントを兼ね揃えた、お仕事女子も履ける可愛い靴をさっそくご紹介しましょう!

足が綺麗に見える!シンプルで綺麗な9㎝ヒール

ヒールは高めですが、かかとの幅は2㎝以上あって太さもあるので歩きやすく、
ストラップで足首がしっかり固定され、プラットフォームで足裏の痛みも軽減!
スカートスタイルも、パンツスタイルもバッチリ決まります。

スーツスタイルにピッタリ!6㎝ヒール

スーツスタイルにピッタリの、黒、ベージュのシンプルなヒール。
実際のヒールの高さは7㎝~ですが、プラットフォームの厚みが1.5cm程度あるので、
実質の高さが6㎝と、見た目よりも高さを感じません。

さらに、滑り止めや音を軽減する消音仕様に。
外を歩き回ることが多い女性にピッタリですね!

足首がキュッと細見え!オフでも使える6㎝ヒール

足首のストラップがオシャレなこちらのヒール。

太いヒールにしっかりしたストラップ。

デニムスタイルにも合うので、服装が自由なお仕事女子にピッタリ。

プラットフォームではありませんが、中敷きなどを入れて調節すればOK!

カラーは20種!何足もキープしたい、楽チン5㎝ヒール

高いヒールも良いけど、低いのも欲しい…。
そんな方におすすめなのがこちらの5㎝ヒール。

カラーバリエーションが20種と豊富なので、色違いで何足も揃える方が多いようです。

プラットフォームではありませんが、中敷きのインソールに厚みがあるので、
長時間歩いても疲れにくい工夫がされています。

靴を買う前にチェック!悪い靴、良い靴の見分け方

石田さん:
今お伝えした3点を満たす靴でも、悪い靴がたまに存在します。

それは、
①センターシームが曲がっている
②ヒールの裏をピッタリくっつけると合わない
③ヒールの先端に付いているトップリフトが曲がっている
という状態の靴です。

センター・シーム(center seam)とは、つま先革から履き口方向に伸びた縫い目のこと。


曲がっていると、ヒールがまっすぐ付いていないので、きちんとした姿勢で歩けず、足が痛む原因にもなります。
(雑に作られた靴に、度々見られます。)

次に、靴を裏返してみましょう。裏側はピッタリくっつくでしょうか?
数mmでも隙間があると、歩くときに足へダメージを与えてしまいます。

また、ヒールのゴムが削れたまま履いていませんか?
たまに駅で「カツッ、カツッ」と大きな音を立てて歩いている女性がいて、
よく見てみると、ヒールのゴム部分が削れているんですが、
これも靴裏に隙間を作っていることになるので、足へのダメージは免れません。

最後に、靴の裏側をよく見てください。

ヒールの先端に付いていゴム部分=トップリフトが、きちんとつま先を起点にした時に90℃(垂直)についていますか?
本来、トップリフトは白線のように真っ直ぐ向いているべきであり、
黄線のように斜めになっていては正しい方向に歩けない原因になります。

靴を選ぶとき、ここまで確認したことはなかったので、目から鱗でした…!
ちなみに、取材当日の自分の靴を観たら、センターシームが曲がっていました…(涙)。
次回から、靴を買うときにはしっかりチェックしなければですっ。

無意識にスタイルアップ!インソールでベストな歩行環境を!

石田さん:
姿勢をキレイに見せて、足首を安定させる靴のポイントは、
1、ストラップがついている
2、ヒールの幅が2㎝以上
3、プラットフォーム型

と、お伝えしましたが、ここでインソールの重要性についても触れておきます。

普段から、ランナーの方のインソールを調整させて頂いておりますが、
インソールを変える最大のメリットは「無意識に正しい姿勢に導くこと」です。
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こちらの図のように、インソールを調節することで意識しなくても、
理想の重心移動に導くことができるんです。
靴を幾ら変えても、姿勢を意識しようとしても、
常に歩き方を意識して生活するのは現実的ではありませんよね。

そこで、足に合ったインソールを作ることで、足にとって最適な環境を作りだし、
意識せずとも「ただ歩くだけ」で姿勢が自然と矯正されることを思いつきました。

私が取り入れてるのは「入谷式インソール」です。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。

この方法をクリニックの患者様やアスリートの皆さんに紹介し、
それぞれの足に合わせたインソールを作っていますが、
インソールを変えただけで体の痛みが緩和されて、姿勢がキレイになった方を何人も見てきました。

もしも、靴を変えても改善が実感できない場合は、インソールの見直しを行うことをオススメします。
ただし、市販のクッション性があるインソールを闇雲に使うのは推奨できません。
きちんと足を計測し、体重がどこにかかっているのかを確認して、
自分に合ったインソールを作ることが大切です。

最後に

インソールに対する情熱が素晴らしい石田さん…!
まさか、靴1つでこんなにも姿勢、体型、体の歪みに大きな影響を及ぼしていたとは…。

肩こりや腰痛は、女性の体の悩みの上位に度々ランクインしますよね。
幾らマッサージや整体に通っていても改善が見られない方は、
一度靴を見直してみてはいかがでしょうか?

忙しくてもヒールを履きたい。可愛い靴を履きたい。
今回は、そんな女性の願いを叶えて、体の健康もしっかりサポートしてくれる靴の選び方をご紹介しました!

石田さんが執筆されたこちらの記事も、是非ご覧ください!
・オーダーメイドインソールで働く女性を足からサポート
・迷ったらコレを買え! おすすめランニングシューズ 〜初心者編〜


【取材協力】
理学療法士
National Academy of Sports Medicine Performance Enhancement Specialist (NASM-PES)
(米公認パフォーマンス向上スペシャリスト)
インソールマイスター
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
石田佑也(いしだゆうや)

整形外科クリニックで理学療法士として「身体の本来の使い方を思い出そう」をテーマとして老若男女様々な方に呼吸や歩行、
運動感覚の再学習を焦点においたリハビリを提供し、現在はリハビリテーション室室長に就任しマネジメントにも力を入れている。
その傍ら、大学陸上競技選手や実業団選手のコンディショニングトレーナー、
未就学児から小学生までのプレゴールデンエイジを対象に発育発達の理論に基づいたかけっこ教室を実施するなど多方面に活動している。

自身の陸上競技経験とランニングシューズオタクの知識、理学療法士としての医学的知識を活かして、
出張でのオーダーメイドインソールの作成やランニングシューズの選び方、
履き方についての指導を昨年から本格的に開始。年間200足以上のインソール作成やセミナー講師など大きく活動の幅を拡大中。

石田さんが所属している「Sports Connecters」の公式サイトはコチラ
石田さんの活動をもっと知りたい方はコチラ

鈴木さん

管理栄養士の鈴木です。 食生活、健康法、ダイエットなど、健やかな心身をつくるための お役立ち情報をお届けします。”You are what you eat !”