1度砥いだら、止められない…!貝印「包丁砥ぎ体験セミナー」に行ってきた

今回は取材体験レポートです。
貝印さんで、包丁を砥ぐときに使う石「砥石」を使った包丁の正しい砥ぎ方を学んでまいりました!

エピローグ

ところで、皆さんは包丁をちゃんと砥いだことありますか?

私は…ありません。
というか自炊をしないので包丁の切れ味が悪くなることがほぼありません。この前様子を見てみたら錆びてました(底辺)。そっと元に戻しておきました(底辺の底辺)。

今回の取材には、いつものように先輩ライター「アヤ」さんと行ってきましたよ。
アヤさんはお料理好きで、会社にも手作りのお弁当(おいしそう)を持参したりなど、かなり家庭的なお姉さんです。

毎日コンビニ弁当、エプロンもろくに着けられず、ドーム型っぽいお鍋の蓋の使い方など手塚先生のコスプレ以外に知らない、そんな小1以下のささきとはまさに雲泥の差。レベチです。

※貝印さんのショールーム(Kai House)に置かれているお鍋の蓋を本当にかぶったわけではありません。ネタです。エプロンは本当に着けられませんでした。ガチです。

ささき「というか、包丁って砥いで本当によく切れるようになるんですか?」

アヤさん「多分…。私は包丁砥ぎしたことあるけど、うまくできているか、自信はないわね…。」

体験が始まる前、2人はまだ包丁砥ぎの本当の魅力を知らなかった――――。

包丁砥ぎを体験してきた

―AM10:00 先輩ライターアヤさんが到着。

アヤさんははやる気持ちを抑えられず、30分前に到着したそうです(笑)。
受付のお姉さんに頼み込んで貝印のショールーム(Kai House)を見学されていたようです。

見てこの解放感……!


素敵なキッチンツールがズラリと並んでいます…。

そしてこちらは、貝印さんがこれまでに生み出した刃物類。歴史と共に展示されています。

まさに「ショールーム」。こんなにきれいに美しく展示されていると、もともと自炊などしない私も、このキッチンツールを集めたいがために料理をしようかな・・・なんて思ってしまいます。

貝印 包丁砥ぎ体験セミナー開始

そんなこんなで、Kai Houseをじっくり楽しんでいたら、あっという間に体験セミナー開始の時間に。

まずは、砥ぐための包丁を準備。
一緒に体験される方の中には、ご自身の包丁を持参されている方もちらほら。私とアヤさんは、貝印さんがご用意くださった“切れなくなった包丁”を使わせていただきました。

まずはトマトを切ってみて、その包丁の“切れなさ加減”を見てみました。
刃をあてると「ぐにゅ」。刃をスライドさせても「つるっ」。

うん、切れませんわ、この包丁。

し・か・し!

この包丁が、こんなによく切れるようになるんですよ…。

包丁の種類

まず、包丁には「洋包丁」と「和包丁」があり、それぞれにも数種類あります。切る食材によって適したものを選びます。

洋包丁(主に両刃)
・三徳包丁 ※今回砥いだ包丁
 刃幅が広く、野菜、肉など万能に使える包丁
・牛刀包丁
 魚・肉の薄切りなど様々な用途に使える包丁
・ペティナイフ
 野菜、果物の皮むきや小細工に便利な小さいサイズの包丁

洋包丁は全体的に、凍っているものや骨など極端に硬いものを切るには不向きです。

和包丁(主に片刃)
・出刃包丁 
 魚を下ろす際などに使用。切っ先は薄く、刃元が厚い。
・刺身(柳刃)包丁
 刃元から切っ先まで、長いストロークを使い刺身を引き切る。

両刃と片刃の違い

両刃は利き手に関係なく使える包丁で、片刃はその逆です。以下の図をご覧ください。

今回砥いだ「三徳包丁」は両刃であり、どんな料理にもどんな食材にもほぼ使える、万能な包丁です。皆さんのご家庭に必ずあるのも、恐らくこの三徳包丁でしょう。

包丁の刃付け

また刃付け(砥ぎ方)も異なります。こちらも以下の図をご覧ください。

本刃付
 かなり鋭利な刃で、角度は30度ほど。プロでないとこのように砥ぐのは難しい。

小刃付・蛤刃
 プロじゃなくても砥げる。小刃付の角をとったものが蛤刃。蛤刃のほうが、食材を切った時の刃離れがスムーズになる。

今回は小刃付に挑戦しました。

早速砥いでみよう!

包丁砥ぎの手順といえば、簡単にいえば「砥石を濡らして、砥ぐ」ってだけです。しかし、正しく砥ぐには必要なポイントが5つあります。ポイントに沿って砥ぎ方を解説していきます。

今回包丁の砥ぎ方を教えてくれるのは・・・

「…ちょ、この人に包丁持たせちゃダメ!!」

なんてのは冗談で、(ご本人もネタにされていましたが)一見強面のこの方は包丁マイスターの林さん。ユーモアあふれるやさしい方です。

包丁マイスターとは
貝印で導入している社内制度のひとつ。包丁などの刃物に関する知識や砥の技術を習得し、ユーザーに合う商品やメンテナンス方法をプロの目線でコンサルティングできる人材を育成する制度。林さんはマイスターの育成にも携わっている。

1、砥石を水に浸し、気泡が出切るまで待つ

貝印さんのコンビ砥石セットを、水に浸します。
砥石はスポンジのような構造になっており、水に浸して中の空気をぬき、完全に湿らせる必要があります。

泡の出てくるところがすごく癒しだったのでぜひご覧ください。
アメリカではクリスマスに一晩中暖炉の日が燃える様子を放送していると聞きましたが、あんな感じです(どんな感じ?)

2、砥石に対する包丁の角度を一定に安定させて砥ぐ

いよいよ包丁を砥ぎに入ります。
ここで大事なのが「角度」そしてその角度を「変えないこと」です。

ありがちな「間違った角度」は、こう。

※見づらい写真ですみません。

なぜこれが間違っているかというと、砥石に対して包丁が直角だと、包丁を押すときと引くときに、砥石と包丁の角度が変わってしまうからです。そうなると何が起きるかというと…

この点線部分の距離が短くなり、すぐにまた刃がつぶれてしまうので、何度も砥がなければいけなくなるのです。

正しい角度というのは、こう!

砥石を上から見たら、こう!

※見づらい画像ですみません。

刃元を固定して、左手は添えるだけ…(ス○ムダンク)ではなく、軽く押さえて固定させます。

そして、砥石と刃の接地面角度は、こう。

小指の第2関節あたりまでが収まる程度で、固定させて上下にスライドさせます。
(指が太めの場合は第1関節あたりです)

また、砥ぐときに注意するもう一つのポイントは、砥ぐ方向です。
包丁を斜めに抱えているので、砥石に対して斜めに砥いでしまう方がいますが、そうすると刃は砥げません。砥ぐ方向は常に砥石に対して直角です。

キャサリン(?)「ワオ!指がまるでシャウエッセンのようにパンッパンだわ!」

3、刃先全体にまくれが出るまで砥ぐ

まくれ、バリ、などと言うそうですが、つまり刃先にあぶれた、砥いだ分の金属のことです。
まくれの確認方法は以下のとおり。

このザラザラが刃先全体に確認できたら、片面は完了!
これまでの作業をもう片面でも繰り返します。

4、新聞紙でまくれをとる

もう片面を砥ぎ終わって、最後に出たまくれは?また片面砥ぐ?永遠に終わらなくない?
っていう疑問って頭悪いんでしょうか?私がリアルに思ったことなんですけどもね。

まあ当然ながら砥ぎ続けるわけはなく、最後に出たまくれは新聞紙など表面がすこしざらっとした紙にこすりつけて取り除きます。意外と最後は強引。

5、砥石の表面を平らにする

砥ぎ終わったら、最後に砥石を砥ぎます。
どんなに角度や強さに気を付けていても包丁を砥ぐと必ず、砥石の中心だけ、はじっこだけなど、力加減の偏りによって一部のみが削れて行きます。砥石を平らにせずに放置すると、次に使う時に、包丁をちゃんと砥げなくなります。

そこで使うのが、コンビ砥石の相棒、「砥石を砥ぐ、石」です(商品の正式名称ではありません笑)

なお、砥石を平らに砥ぐために、最初に砥石に鉛筆でしるしを書きます。
最終的に印が全部削れて消えたら、平らになったということが分かるためです。

実際に砥石を砥いでみると…

やはり、力加減が偏っていたようですね。この砥石はアヤさんのものなのですが、包丁を砥ぐ前後の動きの最初と最後に力が入っていたようです。

鉛筆の跡がなくなるまで砥ぎ続けます。

うん!平らになりましたね!これで、次使う時も安心です。

貝印で正しい方法で砥いだ包丁の切れ味とは……!?

ひときわでかくてウザめなささきの声がちょっと邪魔ですが、映像に注目。
すごない?やばない?この切れ味、逆に引くわ。
このトマト、切られたことに気づいてない!」(エハラマサ○ロのネタ)

これほど切れるようになるのなら、正しい砥ぎ方をすれば、お安い包丁でも永く使えますね!
しかも、砥いでいる最中すごく没入感があるというか、とてもストレス発散になるのです。

「あ~いらいらする!」といっておもむろに包丁を取りだして砥ぎだすのはちょっと怖いですが、かなり気持ちいいので趣味として始めても良いんじゃないかというくらいおすすめです(笑)

しかも貝印さんから取材協力の御礼としてこのコンビ砥石セットをお土産で頂戴してしまいました…!ありがとうございます。
実家の母の包丁を砥いで砥いで砥ぎまくってやろうと思います!※ただし料理はしない。

あとがき

セミナー終了後、Kai Houseにこんなかわいいものを発見……!

リラックマのアイスクリームメーカー!!かわいすぎる!

リラックマやピカチュウやサンリオなど、かわいいキャラクターが大好きなアヤさんはテンション爆上がり

珍しく我を失っていたアヤさんでした。


『包丁研ぎセミナーのご案内』
包丁研ぎセミナーは、一般向けにも実施しています。
2019年8月13日現在で、申し込めるのはこちら!
【砥石プレゼント付き!包丁研ぎ講座 2019年9月11日(水)10:00 ~ 】


貝印株式会社
https://www.kai-group.com/
Kai House
https://www.kai-group.com/products/brand/kaihouse/
貝印 公式オンライン 包丁の砥ぎ方
https://www.kai-group.com/products/special/hocho/maintenance/polish/
貝印 公式オンラインストア 砥石
https://www.kai-group.com/store/products/list/881

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