自分の考えに自信を持つ。笑われ続けたグレンフィディックから学ぶこと。

 

人生の転機は人それぞれにある。
引っ越し、結婚、入院、転職、旅行・・・
大抵何か出来事があって環境が変わることで転機が訪れることは多い。
環境が変わるといい発想が生まれたり、やりたいことも見えてくる。一般論として。

「グレンフィディック12年」

グレンフィディックは昔からずっと世界一売れているシングルモルトである。
それは今でも変わらない。

しかし、グレンフィディックが創業当初から順風満帆だったわけではない。
むしろ、他の同業者から笑いものにされていた。

現在、「あの三角のボトルの鹿のマークのを頂戴」と、名前を言わずともこの言葉で必ず登場するボトル。
それがグレンフィディックだ。

このトレードマークの1つ、三角形のボトル・・・
発売当初から皆に受け入れられたわけではない。
変わったことをする奴もいるものだ、と皆笑ったのだ。
そしてブレンデッドスコッチこそウイスキーだという世の流れの中、
シングルモルトを敢えて世界へ売り出した。

そしてこの時も売れるはずがないと皆笑った。
それが現在、世界一売れているシングルモルトグレンフィディックのストーリー、序章なのだ。

久しぶりにグレンフィディックをグラスへ注いだ。
目の前に草原が広がるような優しい香りがした。

それにしても不思議だ。パンチのあるアイラウイスキーが流行っている現在でも、
グレンフィディックはそれ以上に売れているのだ。

ひと口、ふた口・・・と飲み進めるうちにその理由が分かってきた。

忙しく毎日を送っていても、流行のパンチある味を飲んでも、グレンフィディックはどんな時でも皆を安心させてくれる味がする。
そんな魔法のような力をグレンフィディックはもっている。

毎日同じリズムで生活を送っていると、自分を振り返る機会はなかなかない。
環境もすぐには変えられない。
しかし、新しい発想が欲しい時、変化を起こしたい時にはグレンフィディックを飲んでみてはいかがだろう。

シングルモルトの中で最も売れている理由が分かるはずだ。
そして、懐かしい草原の香りに喧騒を忘れて癒されるだろう。

「家族」や「旧友」。そんな言葉がよく似合う味は、あなたを初心に帰って落ち着いた気分にさせてくれる。
初めは笑われたっていい。あなたのその発想こそが誰かの役に立つ日が必ず来る。

Tomomi

バーテンダー。錦糸町の老舗バー「オールドスコット」に勤務して18年。 2007年の第1回ウイスキープロフェッショナル試験に合格。今一番好きなウイスキーは「アードベッグTEN」。