全てに感謝したくなるウイスキー。ストレートが美味しい”トマーティン”

 

人にはバイオリズムというものがある。
浮き沈みは人によって違う。
それをコントロールすることが大切だというが、実際はそううまくはいかない。
いつもは聞き流せることに、その時は何故か傷ついたり。
こんな経験誰にでもあるはずだ。

先日、私にそんな日が訪れた。
自分自身に「落ち着け、冷静になれ。」と言い聞かせるが、悔し涙が溢れ出る。
さて困ったぞ・・・乗り越えなければ明日は来ない。

不幸中の幸いで、目の前には酒があった。
それもトマーティンのカスクストレングスだ。

tomatin

一か八か、それを口する。

トマーティンといえば、1986年に初めて日本の企業がオーナーとなったスコッチの蒸留所として有名である。
一時期、蒸留所の温廃水を利用してウナギの養殖もしていたという。
川魚を好む日本人には親近感を覚える蒸留所なのだ。

トマーティンのカスクストレングスは、アルコール度数が60度もある。
一瞬、ストレートで口にするのを躊躇したが思い切ってひと口飲んでみた。

するとどうだろう。不思議なことに沈んだ気持ちが一気に晴れた。
流れ出しそうな涙は一瞬で消えた。
ひと口でこんな効果を発揮するウイスキーが他にあるだろうか。

カスクストレングスは、度数も強くて飲みづらいけれど、これは強さをあまり感じない。
南国フルーツを思わせる甘さがしっかりついていて、バランスがとても良い。

良いことにも悪いことにも、すべてに感謝したくなった。
と言ったら大袈裟かもしれないが。トマーティンよ、ありがとう。
トマーティンはその歴史も含めて日本人好みの味わいなのだと思った。

今日はウナギを買って帰ろう。
そしてウナギをつまみにトマーティンを飲もう。そして明日からまた頑張ろう。完全復活だ。
皆さんも、気分がどうしても乗らないときは、トマーティンのカスクストレングスを飲んでみてはいかがだろう。
一瞬にして、あなたの気分を晴れやかにしてくれるはずだ。

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気分が晴れたらウナギをつまみに、1杯やろうじゃないか。
トマーティンとウナギのコンビは、滋養強壮の最強コンビである。

Tomomi

バーテンダー。錦糸町の老舗バー「オールドスコット」に勤務して18年。 2007年の第1回ウイスキープロフェッショナル試験に合格。今一番好きなウイスキーは「アードベッグTEN」。