NYで生活している人の、ライフスタイルってどんな感じだと思いますか?
「コーヒー片手に、オシャレな格好で、高いヒールを履いて颯爽と歩いている」
「素敵な男性から声をかけてもらえる」
「億万長者と出会える」
「毎日パーティー三昧」
「Sex and the Cityみたいな生活を送っている」
こんなイメージを、皆さんは持っていませんか?
もちろん、このような生活を送っている人は少なからずいるでしょう。
NYといえばとにかく華やかで、きっと素敵な出会いが沢山溢れている街なのだろう…
誰しもが一度は憧れを抱くのではないでしょうか。
でもでも!皆がそんな憧れライフスタイルを送っているわけではありません!
実際、私もNYに住む前はこのようなキラキラした生活が当たり前に待っていると想像していました。
住む前は旅行として、何度も足を運びました。
旅行として行っているうちは、何もかもが新鮮で刺激的。
きっと、この街に住んだらいずれは素敵な男性と出会うチャンスがあるだろう、という“期待”もありました。
しかし、いざ住んでみるとその“期待”からはかけ離れた現状がNYにはありました。
今回は、「住んでみてわかったNYシリーズ」と題して、私が実際に直面したニューヨークでのエピソードから、NYでの恋愛事情をご紹介していきます。
1.いい人を見つけたと思ったら…ゲイだった。
NYといえば、ミュージカル、ファッション、アートの街…と世界を代表するアーティスティックな街として知られています。
私も滞在中は、こうした分野で活躍されている人たちと出会う機会が沢山ありました。
ある日、NYで活躍するミュージカル衣装デザイナーの展示発表会があり、参加すると「これぞ、ニューヨーク!」と言わんばかり、華やかにダンスパーティーが行われていました。
そこで出会った、一人のアメリカ男性。
彼もまた衣装デザイナーで、NYをはじめ、世界中を飛び回る人でした。
見た目はダンディ、且つイケメンでまさに私のタイプ!
そして、ダンスタイムになり踊っていると…
「あれ?何かが違う」
最初は私と踊っていたのに、次第に私のことなんかはそっちのけ。
気が付いたら違う男性と熱いダンスを交わしていました。
招待してくれた衣装デザイナーに聞いてみたところ、彼は女性には興味がなしとのこと!
NYに住んでいた頃は、沢山のゲイと会いました。
特にアーティスティックの分野では当たり前にいると、そのデザイナーは話していました。
ここで、LGBT(※1)とニューヨークについて、お話します。
ゲイを含め、同性愛者カップル等を指す・LGBTとニューヨークの歴史は古く、世界中見渡してもニューヨークが最もLGBTに対する理解が発展している、といっても過言ではないくらいです。
ニューヨークでは毎年6月に、LGBTのフェスティバルが約1週間かけて開かれ、フェスティバル最終日には、盛大なパレードが行進されます。
フェスティバル期間中、ニューヨークを代表する観光名所の一つ、エンパイアステートビルディングがレインボーカラーにライトアップされ、街全体がLGBT一色となります。
ライトアップした建物を当時NYに住んでいた私も目撃し、とても綺麗な光景だったことを覚えています。
(出典元:Empire State Building Twitter公式アカウント)
そもそもこのようなパレードがニューヨークで最初に起きたのは、さかのぼること約半世紀前、1960年代後半にニューヨークにあるゲイバーが警察の不当な強制捜査を受け、それに反発して起こった暴動がきっかけとされます。
その後2000年代に入り、ニューヨーク州では同性婚が法的に認められました。
そして現在はニューヨークに限らず、世界的な動きとして同性カップル、同性婚は当たり前に受け入れられています。
日本では法的に同性愛者同士の結婚は認められていませんが、今後この法律が変われば、より一層同性愛者、LGBTの受け入れが当たり前になることでしょう。
話を元に戻しますと、ニューヨークでは日本以上にLGBTの人と多く出会います。
そしてみな、国籍問わず優しい人たちばかりです。良き個性として付き合っていってくださいね。
LGBTの方々にとっては、ニューヨークに行けば、きっと素敵な出会いが沢山溢れていることでしょう!
※1) レズビアン:Lesbian(女性同性愛者)、ゲイ:Gay(男性同性愛者)、バクセクシャル:Bisexual(両性愛者)、トランスジェンダー:Transgender(性同一性障害の一種で、生まれ持った性別と自身で認識している性別が違うこと)の頭文字をとった言葉。
2.とにかく出会いがないから、出会い系サイトを使う。
「NYほど恋人ができにくい都市は他にはない。」
「将来の旦那さんを見つけたいなら、アメリカの田舎に行った方が出会いは沢山ある。」
えっ?嘘??と思いのみなさん、これは嘘のような本当のようなお話です。
現地に住むNYの女性たちは全員こう話していました。
そもそもなぜNYでデートをすることが難しいのでしょうか?
それは、「NYで成功している人ほど忙しく、余裕がない」からです。
日本の「年功序列」でキャリアをあげていくこととは違い、アメリカで成功していくには、とにかく「結果が全て」。
世界中から人が集まり、沢山のライバルが集結するNYで生き残り続けるには、結果を出し続けないといけないのです。
よってこのような人たちには、プライベートをゆっくり確保している時間がないのです。
ではどうやって、NYの人たちは出会っているのでしょうか?
それは、出会い系アプリの利用です。
日本では、出会い系サイトを「危ない」「抵抗がある」といった否定的な風潮にあります。
でもNYでは出会い系サイトの利用はごく日常。
手軽かつ、良い男性に巡り合えるチャンスがあるとして、私の周りでも出会い系サイトに登録している人は沢山いました。
出会い系アプリで代表的なもの「tinder」や「coffee meets bagel」を利用し、実際に素敵な出会いがあるそうです。
「出会いがほしければ、とにかく出会い系サイトを利用せよ」
この考えがNYでは国籍、男女問わず当たり前にあります。
・・・NYで恋愛するなら、まずは日本国内で恋愛経験値を積まないと難しそうです(苦笑)。
今回は、恋愛事情を中心にNYの現状をご紹介しました。
他にも、住んでみたらまだまだ衝撃的な事実をたくさん発見したので、
「住んでみてわかったNYシリーズ」と題して、引き続きご紹介していきます!
次回の更新をお楽しみに・・・!
実は、フィギュアスケート経験者でもある筆者。「大人からでも始められるフィギュアスケート」の記事も併せてご覧ください!
【参考】
ニューヨークとLGBT—-ともに歩んできた軌跡。(出典元:Vogue Japan)