クライヌリッシュ(Clynelish) – それは、人を裏切ることのない秀逸なウイスキー

 

物事には必ずきっかけというものがある。好きになるきっかけ、嫌いになるきっかけ…。
そこかから何かが始まることもあれば、終わることもある。

私がウィスキーを美味しいと思ったことにも、あるきっかけがあった。それまではウィスキーに味の違いがあることが信じられずにいたものだ。

今思うと、あの味は私にとって大きなきっかけだった。今の店に勤めだして半年ほどたった頃だっただろうか。その日、いやいや参加したウィスキーの試飲会での出来事だった。当時は、なぜ同じ味しかしないウィスキーをわざわざ飲み比べる必要があるのか、面倒で仕方なく思っていた。

『クライヌリッシュ23年』
一口飲んで衝撃を受けたことを、今でも覚えている。それまで飲んできたウィスキーとは全く違う味がした。私は一口でこのスコッチウィスキー、クライヌリッシュに恋をした。その日を境に、猛烈にウィスキーのことを学び始めた。そして今日に至るのだ。

少々、面倒な話になるが、スコッチウィスキーにはオフィシャルボトルとボトラーズボトルというものがある。元の蒸留所から樽ごと購入し、会社独自の処理をして瓶に詰めたもの。これがボトラーズである。
蒸留所が販売するオフィシャルボトルの種類には限りがある。しかし、ボトラーズボトルを含めると、蒸留所ごとに数え切れないほどの商品が存在するというわけだ。

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Tomomi

バーテンダー。錦糸町の老舗バー「オールドスコット」に勤務して18年。 2007年の第1回ウイスキープロフェッショナル試験に合格。今一番好きなウイスキーは「アードベッグTEN」。