金田一温泉(岩手県) – 座敷わらしの現れる幸運をもたらす温泉地

 

今回紹介する温泉は、岩手県二戸市にある金田一温泉です。
「金田一」というどこか聞き覚えのある名称とともに、座敷わらしの現れる旅館「緑風荘」によってカルト的な知名度があります。

金田一温泉は、田園とりんご畑が広がる馬淵川沿いの静かな温泉地です。その歴史は古く、発見されたのは寛永年間。田んぼから湯が沸いていたため湯田温泉とも呼ばれます。また、江戸時代には南部藩の指定湯治場であったことから「侍の湯」として、湯治客に長く親しまれてきた温泉です。
IGRいわて銀河鉄道 金田一温泉駅

IGRいわて銀河鉄道 金田一温泉駅

芥川賞作家、三浦哲郎ゆかりの温泉としても知られ、一連の作品に数多く描かれています。なかでも1971年に発表された、緑風荘の座敷わらしをテーマにした児童小説「ユタとふしぎな仲間たち」はテレビドラマ化され、さらに劇団四季によるミュージカル化もされました。

緑風荘は当時のオカルトブームも相まって、雑誌やテレビ番組で「座敷わらしの住む旅館」として幾度となく取り上げられていたため、ご存知の方も多いでしょう。
座敷わらしが現れるとされていたのは、築300年の古い母屋の奥座敷「「槐の間」(えんじゅのま)で、この部屋に泊まり座敷わらしに出会えると幸運に恵まれると言われ、数々の有名人や著名人が宿泊することで全国的に有名になったため、3年先まで予約で埋まっていた時期もあったようです。

しかし、この緑風荘は2009年に火事によって消失してしまいます。唯一、延焼を免れたのは座敷わらしを祀っていた中庭の亀麿神社(亀麿とは、座敷わらしの名前だそうです)。従業員・宿泊客が全員無事だったのは、座敷わらしの加護だったのかもしれません。
その後、全国から再建のための寄付を集めるなどして、2016年の5月に緑風荘は営業を再開しています。
再建された緑風荘の入り口

再建された緑風荘の入り口

緑風荘の他にも、金田一温泉には10件程度の旅館や公共の温泉施設も存在しており、日帰り入浴を楽しむことも可能です。
泉質は無色透明の単純温泉。さらには無味無臭のため、温泉感には少し欠ける印象があります。源泉の温度が低いので、過熱していることによる影響なのかもしれません。
温泉施設「金田一温泉センター ゆうゆう ゆうら~く」

温泉施設「金田一温泉センター ゆうゆう ゆうら~く」

再建された旅館にまだ座敷わらしがいるのかどうか、ご利益については未知数ですが…。霊験あらたかな温泉旅館、一度は訪れてみたいですね。

金田一温泉 緑風荘

泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
温度 34℃
pH 8.2 弱アルカリ性
主成分 ナトリウム
効能 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり、軽い喘息・肺気腫、痔の痛み、運動麻痺による筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、ストレスによる諸症状、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、病後回復期、疲労回復、健康増進
住所 岩手県二戸市金田一字長川41
アクセス IGRいわて銀河鉄道 金田一温泉駅下車 車で3分程度

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旅行担当 O

ひとり旅をこよなく愛する鉄分高めのアラフォー男子。 年に三度の旅行だけが心の支えです。