山寺探訪 立石寺(山形県)- 荘厳にして絶景、芭蕉にも詠まれた山寺

 

みなさん、山寺は好きですか?
昔に読んだ孔雀王の影響で、真言宗推しの旅行担当です。

今回紹介する山寺は、山形県山形市の立石寺。古くから奇岩怪石の霊窟として知られ、「山寺」と言えば多くの場合この立石寺を指します。

立石寺は貞観2年(860)に、清和天皇の勅願によって慈覚大師円仁が開山した天台宗の寺院です。元禄二年(1689)、奥の細道の紀行の際にこの立石寺を訪れた松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」という句を詠んだことでも有名でしょう。
約33万坪の境内を持ち、30を超える堂塔を備える、山形県を代表する寺院です。

私が立石寺を知ったのは数年前、SK-IIのCMでした。巨匠トム・フーパーの監督による、良くいえば幻想的な、なんとも外国人受けしそうなエキゾチックな日本が演出された映像に、印象的な石段のある寺院が登場しています。

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芭蕉が句を詠んだ時季はセミの鳴く夏ですが、私は冬に訪れました。米沢に行った際にすることがなかったので、山形まで足を延ばしたのです。
最寄り駅はJR仙山線の山寺駅。山形駅からはわずかに5駅ですが、山間のローカル駅といった趣です。駅のホームからは山頂のお堂が見えます。
駅からは10分程度。まずは立石寺の本堂にあたる根本中堂に参拝し、いよいよ奥の院への石段へ足を踏み入れます。

立石寺 根本中

立石寺 根本中堂

登山ではないし、他の山寺へ参拝したことは何度もあるので、大したことはないだろうと高をくくっていたのですが、これが大きな間違いでした。
実際、普通に登るのであれば、きちんと石段が整備されているのでなんの問題もなかったでしょう。しかし、私が訪れたのは冬。降り積もった雪が踏み固められ、石段はアイスバーンの滑り台のようになっていたのでした。

石段を覆わんばかりの雪

石段を覆わんばかりの雪

雪景色の風情を感じる余裕はもはやなく、怪我をしないように注意を払うことで頭がいっぱいでした。他の参拝者も手すりにしがみつき登っている具合で、そこら中から悲鳴が聞こえてくる有様です。一度、女性が上から滑り落ちてきたときは、私も身の危険を感じました。

身の危険を感じる石段

身の危険を感じる石段
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旅行担当 O

ひとり旅をこよなく愛する鉄分高めのアラフォー男子。 年に三度の旅行だけが心の支えです。