山寺探訪 金刀比羅宮(香川県) – 「こんぴらさん」の呼び名で親しまれる、金刀比羅本教の総本山

みなさん、山寺は好きですか?
今回紹介する山寺は、香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮。奥社まで登ると1368段にもなる石段で有名な、日本全国に約600社存在する金刀比羅神社・琴平神社の総本宮です。

「こんぴら参り」の目的地として、金刀比羅宮は古くから信仰の地となっていました。「こんぴら参り」が盛んだった江戸時代より、金刀比羅宮は「一生に一度はお参りしたい場所」として、多くの人々の憧れの的だったようです。
大物主神(おおものぬし)を祀っているため、山寺にもかかわらず海上交通の守り神として信仰され、漁師、船員から崇敬を集めており、境内にある絵馬殿には航海の安全を祈願した絵馬が多く見られます。

私が訪れたのは年末の大晦日の数日前でした。香川県を代表する観光スポットであり、年末年始には相当の人出があると聞いていましたが、ちょうど谷間のタイミングだったようで、人混みに巻き込まれずに登ることができました。

金刀比羅宮へはJR土讃線の琴平駅から。大正時代に建てられたというレトロな赤い屋根の駅舎です。
最寄り駅はことでん(高松琴平電気鉄道)の琴電琴平駅ですが、高松からの所要時間はJRの方が短いのでこちらを利用しました。

JR琴平駅

JR琴平駅

駅からは少し歩きますが、案内も出ており、他の参拝者についていけば迷うことはないでしょう。古い商店街、金刀比羅宮の参道に至ります。
金刀比羅宮の参道

金刀比羅宮の参道

石畳の参道を抜けるといよいよ金刀比羅宮の石段が始まります。きちんと整備された石段ですが、勾配が急なため、自信のない人はかご屋を頼んで途中まで乗せてもらうことも可能です。
金刀比羅宮の石段

金刀比羅宮の石段

「大門」。ここまでで365段。この先がようやく金刀比羅宮の境内です。
金刀比羅宮「大門」

金刀比羅宮「大門」

境内に入ると、参道の両側で大きな笠を広げて店が出ています。「五人百姓」といい、境内で唯一営業が許されており、「加美代飴(かみよあめ)」という砂糖と水飴で作られたべっこう飴を販売しています。
五人百姓

「五人百姓」

628段の所に立派なお堂が出現します。
御本宮と見間違えそうなこの立派な建物は「旭社(あさひしゃ)」です。建物全体に彫られた細かな彫刻は参拝者を圧倒するような美しさです。
旭社

旭社

旭社を抜けると最後の難関が待っています。これまでよりもさらに傾斜のきつい石段が133段も続きますが、登るにつれてだんだんと御本宮の社殿が見えてきます。
最後の石段。鳥居の先に御本宮が見えます

最後の石段。鳥居の先に御本宮が見えます

785段の石段を登り切った先に、大社関練造、檜皮葺の壮厳な社殿があります。桧皮葺、大社関棟造の社殿は明治11年に改築されたものですが、金刀比羅宮の御本宮創立は大化の改新以前にまでさかのぼるともされています。
金刀比羅宮の御本宮

金刀比羅宮の御本宮

御本宮まで785段の石段を登りきった達成感と爽快感はひとしおです。ありがたさやご利益も何割も増えるように感じられます。

海上交通の守り神ということもあり、海運関連の奉納物が多く置かれています。
絵馬殿

絵馬殿

巨大なプロペラ

巨大なプロペラ

古く多くの人々に親しまれてきた「こんぴら参り」。ぜひ一度は訪れてみたいですね。

金刀比羅宮

住所 香川県仲多度郡琴平町字川西892番地1
アクセス ・JR土讃線の琴平駅より徒歩20分
・ことでん(高松琴平電気鉄道)琴電琴平駅より徒歩15分

ひとり旅をこよなく愛する鉄分高めのアラフォー男子。 年に三度の旅行だけが心の支えです。