浅草三社祭 – 初夏の到来を告げる下町情緒あふれる荒ぶる祭り

初夏の東京。神田祭が終ると、息つく暇もなく浅草の町は三社祭一色に染まります。
毎年150万人以上の人出を集める、東京の初夏を告げる風物詩として名高い三社祭は、まさに火事と喧嘩は江戸の華という言葉を体現したような熱気あふれる祭りです。

下町情緒あふれる浅草の町を、法被姿の男集が威勢のよい掛け声を上げ、神輿を担いで荒々しく練り歩く光景。まさに「日本の祭り」のエッセンスを凝縮したような祭り、それが三社祭です。

勇ましい神輿の渡御を目当てに沿道は大勢の観光客で溢れ、祭りの期間中は浅草の町全体が活気に包まれます。

三社祭とは – 期間と由来

三社祭三社祭は毎年5月の第3金曜日~日曜日の3日間に渡って開催され、三基の本社神輿と100基もの浅草44カ町の町内御輿が浅草を練り歩きます。

三社祭の正式名称は「浅草神社例大祭」。浅草寺の本尊である観音様をお祀りした三柱の神様、桧前浜成命(ひのくまはまなりのみこと)、桧前竹成命(ひのくまたけなりのみこと)、土師真中知命(はじのあたいなかとものみこと)を御祭神とする浅草神社の例大祭です。

江戸時代のころは浅草神社と浅草寺は一体でした。明治時代に入り、神仏分離によって浅草寺と分離して以降、三社祭は浅草神社単体での祭りとなり、今日の発展を見せています。
なので、三社祭は浅草寺の祭りと思われがちですが、正確には浅草神社の祭りなのです。

三社祭の見どころ

三社祭
三社祭といえば、神輿です。
浅草神社の氏子衆が勢揃いし、荒々しく神輿を担ぐ勇壮な姿は江戸っ子の粋そのものです。浅草神社に奉納されている三基の神輿と、氏子衆の町内神輿100基あまりが三社祭には集結します。
これらのお神輿を氏子衆が担ぎ、わざと荒々しく揺さぶり振り回す「魂振り」によって、豊作、豊漁を願い、病魔の退散を願います。この「魂振り」の様子が、三社祭の勇壮なイメージを形成する要因の一つになっています。

100基あまりの神輿が浅草の町を練り歩くのは5月20日(土)です。例年、正午頃より「町内神輿連合渡御」が始まります。
浅草神社に奉納されている三基の神輿が登場するのは5月21日(日)。
早朝の6時に浅草神社を出発する「宮出し」に始まり、日中は各町内会を神輿が神幸します。午後6時頃には神輿は神社に戻り「宮入り」となります。
最後に「本社神輿御霊返しの儀」を行い、神輿に宿した神様を元の場所にお戻り願うのです。

2017年(平成29年)三社祭の日程

2017年の三社祭は、5月19日(金)・20日(土)・21日(日)の日程で行われます。

5月18日(木)
午後7時 本社神輿神霊入れの儀(ほんしゃみこしみたまいれのぎ)

本社神輿へ浅草神社の御神霊をお移しする儀式

5月19日(金)
午後1時 大行列

お囃子屋台・鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが行列をつくって浅草の町を歩く。
午後2時20分 びんざさら舞奉納(社殿)
無形文化財「びんざさら舞」の奉納が浅草神社に於いて行われる。
午後3時 びんざさら舞奉納(神楽殿)
午後3時30分 各町神輿神霊入れの儀
各町会の神輿へ御神霊をお移しする儀式

5月20日(土)
午前10時 例大祭式典

正午 町内神輿連合渡御
浅草氏子44ヶ町の町内神輿約100基の渡御。浅草寺本堂裏広場に参集した神輿が、一基ずつ発進。浅草神社でお祓いを受けた上で、各町会へ渡御。
午後4時 奉納舞踊(神楽殿)
午後5時 巫女舞奉奏(神楽殿)

5月21日(日)
午前6時〜 宮出し~本社神輿各町渡御

本社神輿3基が各町会を渡御します。
午後2時 巫女舞奉奏(神楽殿)
午後3時 奉納舞踊(神楽殿)
午後4時 太鼓奉演(境内)
宮入り後 本社神輿御霊返しの儀
本社神輿へお移り頂いた御神霊を本殿へお戻しする儀式


神田祭はあいにくの曇天でしたが、三社祭はおそらく晴天に恵まれると思うので、ぜひ浅草へ出かけてみてはいかがでしょうか!

ひとり旅をこよなく愛する鉄分高めのアラフォー男子。 年に三度の旅行だけが心の支えです。